2013年6月Tony Seba氏

2013年5月 月例講演会報告

「太陽エネルギーを中心として将来のエネルギー選択を考える」

Tony Seba著 ”Solar Trillions"の日本語翻訳版がSVIF有志の翻訳、SVIF副会長松尾正人氏の監修により完成しました。これを契機として、この本の紹介をかね て、この本が主張する「太陽エネルギーの利用を中心とした将来のエネルギー選択」について議論する機会を作りました。今回はTony Seba氏も含めて下記の3人の講師にそれぞれの課題を決めてエネルギー問題につき講演して頂き、皆様と共に議論することにより、「日本国のエネルギー選 択はどうあるべきか」について考えました。


日時 : 2013年6月21日(金)

講師 : 

松尾正人氏: 「Tony Seba著"Solar Trillions"から学ぶもの」-マクロとミクロの説得力

Tony Seba氏: "What should we know about nuclear power generation?"

山舗智也氏: 「持続性の立場から見た自然エネルギーとは」

この本の日本語版は下記のサイトから無料で読むことが出来ます。ぜひご一読ください。

http://books.google.com/books/reader?id=EGTZmI8Y1mcC&hl=ja&printsec=frontcover&output=reader&pg=GBS.PP1


略歴 :

松尾正人氏は現在九州大学特任教授としてカリフォルニアオフィスの所長を務めている。もっぱら九州大 学学生の国際化に注力しており、学生のシリコンバレー研修、遠隔授業、それに加えて英語研修と起業家精神教育を組み合わせた独自の4週間の研修プログラム を過去7年間行ってきている。年間100名を越す九州大学学生をシリコンバレーに連れて来てグローバル教育を行っておりその多大な効果が注目を集めてい る。

松尾氏は九州大学工学部応用化学科大学院を卒業以後、日本ゼオン(株)に研究員として就職。博士号取得後、米国NJ州にあるベル研究 所でポストドク2年、その後22年間日本の化学会社の米国駐在員としてニューヨークを中心に活躍した。1993年に日本本社に戻り事業企画部長、研究開発 本部長を歴任し、1999年からシリコンバレーに在住している。2002年より九州大学諮問委員を委嘱され、2004年より九州大学カリフォルニアオフィ スを創設し初代所長を務めている。

松尾氏のボランティア活動は、シリコンバレーの日本人勉強会SVIF(Silicon Valley Innovation Forum)の会長を5年間務め、現在副会長として会の運営に当っている。また、サラトガ市に1918年に作られた純日本庭園「箱根ガーデン」の支援活動 にも取り組んでおり、それをマネージする箱根財団の理事長を3年間務め、2004年から9年間箱根支援の会の会長として30万ドルを越す資金を集めた。現 在、シリコンバレーにある日本の大学拠点が作る連携ネットワーク、JUNBA、の会長を務めている。

トニーセバ氏はスタン フォード大学のクリーンエネルギー、起業、財務、技術戦略の講師である。彼のコースは「クリーンエネルギーの市場と投資機会」と「ハイテクとクリーンテク の戦略的マーケティング」などである。セバ氏は、エネルギーの将来、起業、イノベーション、クリーンテク、ハイテクの市場機会などの国際的に知られた講演 者である。

セバ氏は、急速に成長するハイテクとクリーンテクビジネスにおいて20年以上にわたって起業家や経営者として活躍してきた。 Utility Scale Solar社の開発部門の副部長としてビジネスの立ち上げ、資金集め、戦略的パートナーシップ、製品開発を通して、「ガレージの二人組」の時代から企業の 成長を支援してきた。これまで、PrintNation.comの創立者、社長、CEOとして、セバ氏は3100万ドルもの資金をベンチャーキャピタルか ら集め、その市場で誰もが認めるリーダーとして企業を成功させたことで、Upside Hot 100とForbes.com B2B “Best of the Web”にリストされた。RSA Data Securityの戦略事業計画のディレクターとして、企業の新しい技術市場参入の成功を手助けし、Security Dynamicsとの2億ドル合併を指揮した。

セバ氏のリーダーシップはInvestors Business Daily や、Business WeekやUpsideやSuccessなどに投稿した出版物からも知られる。セバ氏は南カリフォルニアにおけるBridgegateの20人の「革新 者」の一人に選ばれている。彼は多くの取締役会、諮問委員会のメンバーを務めてきた。彼はMITの計算機科学工学の学士であり、スタンフォード大学ビジネ ス大学院からMBAを取得している。

山舗智也氏はナノ/クリーン/グリーンテクノロジーの専門家で、日本を含めたアジアに強いコネ クションを持っている。これまでの20年間のナノテクビジネスと戦略設定の経験から、ニッチマーケットとその戦略プランニングを提案することが出来る。シ リコンバレーに来る前は、東レグループに研究者・技術者として勤務しており、多くのナノテク材料やプロセスを開発した。また、相変換タイプの書き換え可能 な光メモリーや電子パッケージングに使う光感光性セラミック/ガラス材料に関するいくつかのビジネスを立ち上げた。その後東レの戦略設定マネージャーとし て多くの大規模M&Aにも関わった。シリコンバレーでの東レ勤務中にはコーポレートVC機能を設立し、オープンイノベーションシステムを導入し た。2003-2006年の間、理研において研究する機会を与えられ、山舗氏が見出したキイとなる発見をベースにして、フラーレンを使ったより効率的な光 触媒のスタートアップ会社、FLOX Corporation、を設立しManaging Directorに就任した。

山舗氏は東京大学より物理学で博士号を得ており、スタンフォードの客員研究員として日米間の起業家精神研究を指導した経歴を持つ。

Comments