2015年11月森岡和仁氏

2015年11月 月例講演報会告

「役に立つ/役に立たないサイエンス-日米における医療と生命科学の相違」

日時: 2015年11月20日

講師:
森岡 和仁 Postdoctoral Scholar, Department of Neurological Surgery, University of California, San Francisco

演題:
はじめに、「役に立つ」医療研究という問いの入り口から、日本と諸外国の医療研究費に関する考察、これまでの推移とこれからの展望を解説しました。さらに、ご専門である脊髄損傷に関する研究を理解するための基礎知識、その研究を探求するために渡米された経緯について説明されました。また最近取り組まれた、飲料水メーカーのレッドブル社やNASAなどからのサポートを受けたプロジェクトを例に、研究機関と企業との関係と研究費獲得の実態について、現場感覚が伝わる形で紹介しました。


森岡 和仁氏 略歴:
2000年東京慈恵会医科大学医学部卒業後、東京大学医学部付属病院整形外科入局して、同大学整形外・麻酔科・救急部・各関連病院整形外科に勤務。
2009年東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了(医学博士)、整形外科専門医を取得後、 国立障害者リハビリテーションセンターにて脊髄損傷の新規診断法のパイロット・スタディおよびpreclinical researchの研究室の立ち上げに参画。
2012年からカリフォルニア大学サンのフランシスコ校(UCSF)脳神経外科・サンフランシスコ総合病院脳脊髄外傷センターにて、脊髄損傷・脳挫傷・脳梗塞などの中枢神経障害による機能回復や痛みについて可塑性の観点から研究に取り組み、
さらにUCSF整形外科・UCSD整形外科・NASAエイムズ研究所らと協力して新たな診断治療法の開発につながる病体解明に尽くしている。
研究に従事する傍らボランティアとして海外日本人研究者ネットワーク(UJA)の運営メンバー、ベイエリアセミナー(NPO BAS)の広報渉外担当、
UCSF日本人医師の集い・ベイエリア日本人整形外科の会のオーガナイザーを務め、
『科学に国境はないが、科学者には祖国がある』というパスツールの言葉のとおり、世界に負けない日本人研究者のためのネットワーキング基盤の構築に貢献している。

参考(Linkedinリンク):
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