2016年6月 河島 靖典氏

2016年6月 月例講演報会告

講演題目:

「イノベーション企業:富士フイルムのさらなる挑戦〜シリコンバレーでの共創」

講演者: 河島 靖典 氏、Director, Head of Open Innovation Hub, FUJIFILM Corporation

日時:2016年6月9日(金)

演題:

富士フイルムは、2000年代初頭の銀塩フィルムからデジタル化への波を、従来培った技術を活かしながら電子材料、美容や医療など新規成長ビジネスへの事業基盤移行で見事に乗り切った日本を代表的するイノベーション企業です。2014年からはさらに、世界各地域の市場特性を理解して「ビジネス・パートナーや顧客の声」をダイレクトにイノベーションへ反映する共創の場として、「Open Innovation Hub」を日米欧の世界3拠点に開設。基盤技術・コア技術を、地元の企業・研究機関などに示し、新ビジネスの創造を加速する取り組みを行っています。今回の講演は、富士フイルムのイノベーションに対する企業理念や経営力、研究開発における起業文化、さらに既存ビジネス基盤から新ビジネスへに移行という成功に安住することなく、次なる飛躍に向けたOpen Innovation Hubのチャレンジがなぜ必要なのかを解説いただきました。また、特別な趣向として、同社がシリコンバレーで展開しているコア技術をピッチ形式で紹介し、現場感を実体験いただきました。

河島 靖典 氏 略歴:

1991年に富士写真フイルム(現、富士フイルムホールディングス)入社。国内工場にて写真関連材料の経営管理を担当した後、労働組合に出向して経営との交渉や人事制度の構築に従事。2004年、同社総務部に復職し、富士フイルムと富士ゼロックスの経営統合はじめ、グループ会社のガバナンス強化施策等を担当。2014年より、米国にあるFUJIFILM Dimatix社に出向し、経営管理責任者として700人の従業員を率いる。2015年6月からは、シリコンバレーに新設した同社Open Innovation Hubの館長も歴任し、イノベーションと新規ビジネス開拓の活動を進めている。関西学院大学・法学部卒。

講演資料をご覧ください。

FUJIFILM presentation for SVIF 20160609.pdf