2017年6月 中村 達生氏

講演題目:いかにして未来を設計するか

開催日時:2017年6月15日(木)

講師: 中村達生氏(工学博士)

シリコンバレーにいる多くの日本企業は将来の商品・サービス開発に向けて情報収集を行い、買収・協業案件を探しています。特にAI、 IoT、 自動運転など技術革新が激しい現在、自社開発よりM&Aや共同開発の必要性が増している中、皆さんは30年先、50年先をどう見ておりますでしょうか?

この度、ビッグデータ解析手法を用いたM&A分析で三菱UFJモルガン・スタンレーと業務提携を発表した(日経新聞2017年4月27日)VALUENEX株式会社の創業者でもあるCEOの中村達生氏をお招きし、ビッグデータを使っていかに未来を設計するか、M&A遂行の活用事例をもとに、ご紹介いただきました。

具体的には、膨大な量の情報(特許、論文、レビューデータ等)をマッピング、可視化するVALUENEX独自のアルゴリズムを使うことで人が文章を読むことのみでは分からない技術とビジネスの関係性、方向性、新しい機会などが一目で得られること、 R&D戦略構築に資する技術情報と他の情報(金融、市場等)を融合させることで今後M&Aや有価証券投資にどのようなインパクトを与え得るかなどをお話いただきました。

その他に「大手自動車メーカーとグーグルの連携理由」、「電機メーカーのサイクロン式掃除機開発の裏事情」など、ビッグデータ解析から見える新たなソリューション事例を多々ご紹介いただきました。

講師略歴:

中村達生氏(工学博士)は、研究者・コンサルタント及び起業家。アカデミア方面では、過去に東京大学・助手を務め、現在は早稲田大学・非常勤教員を務めています。早稲田大学大学機械工学専攻修士課程を修了後、三菱総合研究所にて、オペレーションズ・リサーチ、知的財産、データマイニングを専門としたコンサルティングに従事。そこで、可視化アルゴリズムや俯瞰解析ソフトウェアを開発し、知財調査・ビッグデータ・予測分析分野でイノベーションを起こしています。2006年、VALUENEX株式会社を設立し、これまで日本におけるリーディングカンパニー150社以上に対し、サービスを提供した実績があります。2014年には、米国シリコンバレーに関連子会社を設立し、積極的なグローバル展開を推進中です。

プレゼン資料をご覧ください。

2017_0615-SVIF_snd.pdf