2017年10月 小早 康之氏

講演題目:

Toyota Research Institute (TRI)をケーススタディに考える、イノベーションを興し、本社へたすき掛けする基盤づくりとは

開催日時:2017年10月25日(水)

講師: 小早康之氏

日本のリーディングカンパニー、トヨタ自動車。トヨタ自動車に関連する新聞記事を目にしない日はないほどその動静が常に注目されているなか、昨今特にスポットライトを浴びているのがToyota Research Institute (TRI)。

TRIは、向こう五年間で10億ドル(1100億円)のコミットメント、そして著名な、米国防高等研究計画局(DARPA)のプログラムマネージャーを務めた、ギル・プラット氏をCEOとして招聘のもと、最先端技術、特に人工知能(AI)を活用した自動運転車やロボディクスを研究する組織として2016年にシリコンバレー、アナーバー(MI)、ケンブリッジ(MA)の3拠点に設立されました。

この度は2014年よりシリコンバレー入りし、TRI立ち上げをご担当され、現在はTRIでChief Liaison Officerとしてトヨタ本社とTRIとのパイプ役を担っていらっしゃる、小早康之氏をお招きいたしました。

トヨタはTRIをなぜ設立したのか。設立にあたりイノベーションを興せるプラットフォームにするためにどのような基盤・制度を設計し、運用しているのか。TRIで興したイノベーションを本社にたすき掛けするにあたっての成功の秘訣は何か、小早氏のご経験とビジョンをもとに語っていただきました。

講師略歴:

ペンシルバニア大学(BS)、ミシガン大学(MS)、マサチューセッツ工科大学(MBA)修了。トヨタ自動車ではエンジン製造ラインの設計担当を経て、MITへ留学。留学後、Lexusブランドの商品戦略立案、Teslaとの協業プロジェクト、トヨタの次世代環境車に関する将来商品・事業戦略立案に携わる。2014年よりシリコンバレーに駐在、Toyota Venturesを立ち上げベンチャー企業との協業を立案・実行する傍ら、TRIの立ち上げの役割を担う。現在TRI Chief Liaison Officerとしてトヨタ本社とTRIのパイプの要として活躍している。