2019年5月 原口 博行 氏

講演題目:「シリコンバレーの ”からくり” と日系企業のイノベーション活動」

~ イノベーションをしたいなら、まずは社長の頭のイノベーションから・・・ ~

「イノベーション」という言葉は、シリコンバレーのみならずいまや日本社会でも流行語のごとく頻繁に耳にしますが、実は多くの企業がこの「イノベーション」に頭を悩ませつつ、日夜取り組んでいることも事実かと思います。特に、新しいことを始めようとする際に日本企業関係者の多くが悩みがちな問題の一つに、“社内の障壁”があるのではないでしょうか。

5月例会では、Canon U.S.A.で長きにわたり米国市場での製造販売、および新規事業開発をご担当される原口博行さんにご登壇頂き、まず「シリコンバレーのエコシステム」について解説して頂き、更に日本の大組織の中でイノベーションを押し進めるための秘訣はなにか、ご自身の実経験に基づいたお話をして頂きました。なぜシリコンバレーからは世界に広がる新製品や新ビジネスモデルが誕生できるのか、イノベーションを具体的に推し進めるにはどのような組織の土台作りが必要なのか。シリコンバレー赴任の初級者から中級者まで、SVIF会員の皆様に幅広く参考となる議論が出来る機会となりました。

【開催日時】 2019年5月22日(水)

【講師】

Canon U.S.A. Inc. Vice President & GM

原口 博行(はらぐち ひろゆき)氏

- 講師略歴 -

1981年、慶応義塾大学工学部管理工学科卒業、キヤノン販売(株)(現・キヤノンマーケティングジャパン(株))に入社。産業機器事業部で半導体製造装置であるキヤノン露光装置、及び海外メーカー製装置(エピタキシャル成長装置、エッチング装置、ランプアニーリング装置等)の輸入、及び市場開拓と販売を担当すると同時に、キヤノン販売社製半導体製造装置の海外販売(CVD装置)を担当。2001年には韓国半導体メーカーの露光装置市場開拓と販売を経験する。2005年1月からは産業機器事業部で営業本部長を勤める。

2008年4月にCanon USAに赴任。キヤノン本社光学機器事業本部、キヤノンアネルバ社、キヤノンプレシジョン社、キヤノンオプトロン社等のキヤノングループ産業機器製品のUSA市場を統括する。並行して2014年より新規事業開拓・イノベーション活動メンバーとしてシリコンバレーの地の利を生かして活動中。

社外活動:北カリフォルニア商工会議所副会頭(2014年度)、全米商工会委員長(2017年度)