2022年7中屋敷 量貴氏、大東 樹生氏、サニー・テン氏

「起業し、挑戦するということ」

昨今、日本社会の問題点として「少子高齢化」、「後継者不足」、「GDP伸び悩み」などがよく挙げられますが、特にイノベーションに関わる部分でいえば、「企業体質」、「人材教育」、「起業家育成の環境の不足」、「スタートアップ・エコシステム(の未成熟さ)」などが、頻繁に指摘されがちなところかと思います。以前に比べれば、教育機関や政府、企業の意識は少しずつ変わってきていますが、まだまだグローバルな舞台での日本企業のイノベーション開発力には課題が多く、世界で活躍できている日本初のスタートアップの数も決して多いとは言えません。

そこで、今回のSVIF定例講演会ではこの「起業」に焦点を当て、実際にこのシリコンバレーの地で活動するアントレプレナーを3名、お招きして、それぞれの経験談や現在の取り組み、彼らを取り巻く環境、シリコンバレーやターゲット市場に対するビジョンなどを共有して頂く場を設けました。一見、華々しくチャンスに満ち溢れて聞こえる“シリコンバレーでの起業”も、実は多くの苦労や失敗、絶え間ない努力と常に表裏一体であるのが現実です。確固たる信念がなくては成し遂げるのが難しいのが起業ですが、それでも海外の地で挑戦を続ける若手日本人起業家を、SVIFとしてもぜひ応援したいとの思いから、今回の企画を考えました。当日は、各スピーカーの当地での生の経験談を伺いつつ、参加者の皆様とのインタラクションも交えながら「ビジネスを起こし、運営すること」について議論されました。


【開催日時】 2022年715日(金)19:00pm–21:00pm


【開催場所】

Plug and Play Tech Center, San Francisco Room (2F)

440 N Wolfe Rd, Sunnyvale, CA 94085


【例会次第】

18:30 開場、受付開始

19:00 - 19:05 講師ご紹介(SVIF)

19:05 - 20:20 ご講演、質疑応答

20:20 - 21:00 ネットワーキング 

【パネル登壇者】

中屋敷 量貴 (Kazuki Nakayashiki) 氏、Founder of Glasp

1991年、愛媛県松山市生まれ。現在はサンフランシスコを拠点に知識共有プラットフォームGlaspを運営。2014年、東京理科大学工学部化学工学科卒業。2016年、東京大学大学院化学生命工学専攻修了。2018年、UC Berkeley Extension Business Programを修了。在学中にシリコンバレーで働く日本人を取材するメディアSilicon Valley Workersを立ち上げる。2021年より現在のGlaspを運営。OnDeckという米国の起業家プログラムやBerkeley SkyDeckというUC Berkeley主催のアクセラレータに参加した経験を持つ。

大東 樹生 (Itsuki Datz Daito) 氏Founder of DeStore

2000年生まれ、神奈川県出身。 15歳の頃より、日本最初のファッションYouTuberとして活動。 高校卒業直後、起業のためにシリコンバレーへ。 2022年、サンフランシスコにて世界初のDAO運営型店舗のDeStoreをローンチし、Y Combinator卒業生限定の投資DAO Orange DAOより出資を受ける。

サニー・テン (Sunny Tsang) 氏、Designer/Co-founder of Fond

1984年、米国生まれ。Yコンビネータ卒業。台湾、日本育ち。カリフォルニア美術大学(CCA)中退後、デザインコンサルティング事業を起業、売却。数社起業を経て、2012年から、米サンフランシスコにてFond社を共同創業し、創業以来主にプロダクト開発を牽引。

講演資料は以下からどうぞ。

20220715_Nakayashiki.pdf